学習内容

 塾生の適性と学習進度、そして目標の達成へ向かう勉学意欲を見らい、各塾生に合った学習内容を計画します。

(1)学習の進度

 それぞれの塾生の、おかれた環境と学習目的、さらには適性を考慮した上で、塾生及び保護者との相談により、

    ① 学校の復習 + 標準問題
    ② 学校と並走 + 応用問題
    ③ 学校の前倒・予習 + 発展問題

 大略、この3類型のうちの何れかで進めます。中でも、上位校を目指す塾生には、③ あるいは ② で進め、学力の大きな飛躍を図ります。学習内容の基本構成は、下記(9)の表のとおりです。ただし、塾生の成長に合わせた進め方の調整・変更、及び学習内容の得意・不得意に合わせた単元毎の細かな進度調整、こうしたことも柔軟に行います。

(2)年間計画

 各塾生に合せて学校の定期試験期間、あるいは入試対策特別講習を織込んだ計画を入塾時に作成し、それに沿って計画的に指導を進めます。

 この計画は、塾生の学習到達度に合わせて随時、柔軟に見直しを行います。なお、春夏冬期の講習も必要に応じて組込みます。講習については《入塾案内》も参照願います。

(3)定期試験対策

 学校の定期試験が近づくと、塾の指導もその対策に時間を割きます。また、決まった指導時間以外でも当塾で時間の空きがあれば、直前の追込み指導をいたします。この時間外指導については、《入塾案内》の「定期試験対策」も参照願います。

 なお、指導教科はもちろん、その他の教科においても、定期試験あるいは実力試験で正しく解答ができなかった問題については、完全に理解できるまで「おさらい」をいたします。(時間外になりますが、費用は無料です)

4)実力判定模擬試験

 当塾で必要と判断した場合、あるいは塾生の希望がある場合には、多数の生徒が参加する「公開模試試験」を受験し、塾生が受験生全体の中で中で、今、どのような位置にいるかを『見える化』するために必要に応じて受験します。

 小学生は、全国水準で判定する『日能研全国模試』など、中学生は、愛媛県全県下を対象として定評のある『愛媛県模試』、高校生は、全国規模の受験生を対象とした『東進模試』を受験します。

(5)英語検定、他への対応

 大学入試の英語(一次試験)については、大学入試センター試験に替わって、2020年度(2021年1月)から「大学入学共通テスト」が始まります。新たな試験では、「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能の評価が可能な、民間教材会社の作成する資格・検定試験(民間試験)の活用へ、段階的に変わります。(2020年1月の時点で、民間試験導入は、一旦、中止になりました。)

 この検定試験には、次の条件を満たす検定試験が採用されます。
   1) 「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を評価できること
   2) 学習指導要領に沿っていること
   3) CEFR(※)に対応していること
   4) 高校3年生の4~12月に2回まで受験できること
    (※)欧州評議会による、外国語の学習・教授・評価のための言語共通の参照枠組みのこと。

 大学受験生に課される英語の試験に、上記のような英語検定が使われることになりますので、当塾でも小学生、中学生の学校での学習内容、及び適切な検定レベルを勘案の上、英語指導の一環として対応いたします。教材は、民間検定実施会社の検定教材、及び過去問題集を使用します。

 その他の、数学検定、漢字検定、日本語検定については、ご希望により、数学、国語の指導時間に補助教材を使って指導をいたします。

(6)指導する教科

 塾生及び保護者の方と相談の上、塾生に必要な教科を選択することになります。科目数《指導方針》《入塾案内》をご参照願います。

 指導教科以外での塾生のつまづきをなくする目的で、塾の指導時間後や休憩時に、何でも質問時間として、『エルムタイム』を設けます。時間は最長30分程度で、無償です

(7)教材

 教材は、教科書を基本に、学校で使う参考書、演習・問題集、プリントと組合わせて、当塾で塾生に合わせて用意する、塾用教材とオリジナル教材を使用します。
 なお、英語については以上の他に、必要に応じて、(財)日本英語検定協会、または(株)ベネッセホールディングスのスコア型英語力テスト「GTEC」の教材を、塾生の学習段階に応じて、補助教材として使用します。

 教室には、小学生から高校生までの幅広い成長段階に応じ、様々なジャンルの書籍類が備わった『エルム文庫』があります。学習に関わる単行本、文庫本、漫画が備えられており、なかでも、歴史や科学に関わる漫画は、塾生に好評です。無償で貸出しますので、勉学の合間のリフレッシュと知識の習得に活用してください。

(8)オンラインでの学習指導

 社会情勢により通塾が難しい場合や、不登校問題を抱える塾生、あるいは様々なハンディキャップのある塾生に対しては、インターネットを活用し、画像と音声による、塾生と講師の間で双方向に意思疎通のできるの通信システムを設置し、「双方向オンラインの学習指導」を行います。世界中どこに居ても指導可能です。
 また、事前準備としてパソコンなどの電子情報機材と取扱い方の習得が必要になります。学校などでのパソコンの基本操作の習得を前提に、電子機材やオンラインシステム全般の解説助言と共に、機器の操作及び学習に必要な操作の指導も行います。

 塾で使用する参考書・問題集は勿論、補助教材として、教材開発会社などの提供する「ビデオ学習」も併用します。オンライン学習とビデオ学習、この2種類のシステムを適切に組み合わせながら、対面指導と変わらぬ学習指導を行います。補助教材の教育レベルには何種類かの段階がありますので、塾生の学習進度、習得度に応じて適切な補助教材を使用します。

 必要な機材としては、パソコン(ディスクトップ、ノートブック)と、塾生を写すカメラと書面を写すカメラの各1台、加えてマイクが1台が必要です。ノートブックには、元々、カメラ・マイクが取り付けられていますので、書面用のカメラのみを追加する必要があります。必要な機材の選定・購入方法については小塾より助言を致します。
 また、ご希望があれば、機器の費用負担をしていただいた上で、小塾で取り揃えることもお引受けします。それほど高額なものではなく、1か月の通塾費よりも安価な程度で済みます、《入塾案内》をご覧ください。機材の汎用性は高く(転用が効く)、今後、様々な場面で使う事の出来るものです。

 なお、インターネット環境そのものから構築する必要があり、かつ電子情報システムの取扱いに慣れていな場合、あるは環境は整ってはいるものの、塾生自身では取扱いが困難と言った事情がある場合は、当面、メールにより必要な学習内容を連絡し、問題集・参考書の演習とビデオ学習を併用します。

(9)学習内容

 下表に基本内容を例示します。塾生の学年、学習進度、適性、目標及び性格等を鑑み、柔軟に調整、対応します。

   【A】当塾のみへ通う塾生の場合
類 別 科 目・教 材 備 考
基礎教科(国・数の一方のみも可) 国 語 :
・教科書(漢字の読みと意味、文法、作文演習)
・塾用問題集(長文の構成、内容精読)
作文は教科書文を題材に、考えを展開。高校生は選択科目
  数 学・算 数 :
・教科書(定義・定理の説明と証明、演習問題)
・塾用問題集(文章問題及び応用問題と解説)
必要な場合には、中学生にも算数有り
選択教科 英 語 :
・教科書(単語の意味と読み、熟語と成句、文法)
・塾用問題集(長文問題、会話文、リスニング)
・英検教材(補助教材として活用)
リスニングの自宅学習あり、小学生は別メニュー
  理 科 :
・教科書(現象・概念が自然界で持つ意味の解説)
・塾用問題集(実験・観察問題、記述・計算問題)
学校のプリント・実験観察ノートの復習
  社 会 :
・教科書(各事項の、地・歴全体の中での位置付けの理解)
・塾用問題集(記述問題と資料問題)
公民等も含む
当塾の宿題 ・基本事項の整理、反復学習必須項目と苦手箇所の復習問題
(教科書・プリント等の学校の宿題を各自でこなすことが前提)
穴埋問題、単純計算問題の一定時間内での解答訓練など
当塾の模試 ・各単元。期末ごとの模擬試験
・塾用教科書・問題集、学校プリント等から出題
学校定期テスト対策
実力判定試験 小学生 :《 愛光中入試模試 》、《 日能研全国模試 》など
小学校での習得学力の確認を行う場合、または中学受験を目指す塾生の受験
実力判定、志望校選定、合否判定等、目的により選択
  中学生 :《 愛媛県模試 》
2年生は2回、3年生は全8回のうち初回と夏休み明け以降の毎回受験
3年生は可能であれば全8回受験
  高校生 :《 東進模試 》など
センター試験模試、または基礎学力判定模試を年3回、大学別模試を年2回受験
宅浪、北高・東高・南高・工業・矢田分等の各学年、西高生は希望による

 

   【B】他の塾へも通う塾生の場合
類 別 科 目・教 材 備 考
基礎教科
(国・数の一方のみも可)
国 語 :
・教科書(漢字の読みと意味、文法、作文演習)
・塾用問題集(長文の構成、内容精読)
作文は教科書文を題材に、考えを展開。高校生は選択科目
  数 学・算 数 :
・教科書(定義・定理の説明と証明、演習問題)
・塾用問題集(文章問題及び応用問題と解説)
必要な場合には中学生にも算数有り
選択教科 語 :
教科書(単語の意味と読み、熟語と成句、文法)
・塾用問題集(長文問題、会話文、リスニング)
・英検教材(補助教材として活用)
リスニングの自宅学習あり、小学生は別メニュー
  理 科 :
・教科書(現象・概念が自然界で持つ意味の解説)
・塾用問題集(実験・観察問題、記述・計算問題)
学校のプリント、実験観察ノート復習
  社 会 :
・教科書(各事項の、地・歴全体の中での位置付けの理解)
・塾用問題集(記述問題と資料問題)
公民等も含む
当塾の宿題 ・必要に応じて、苦手箇所の練習・演習問題、復習問題
(学校、他塾の宿題を各自でこなすことが前提)
参考書・問題集の演習問題等
当塾の模試 ・必要に応じて、単元ごとの小規模模試(苦手箇所克服の確認)
・塾用参考書・問題集、学校プリント等から出題
学校定期テスト対策
実力判定模試 小学生 :《 愛光中入試模試 》、《 日能研全国模試 》など
小学校での習得学力の確認を行う場合、または中学受験を目指す塾生の受験
希望する塾生のみ
実力判定、志望校選定、合否判定等、目的に応じて選択
  中学生 :《 愛媛県模試 》
2年生は2回、3年生は全8回のうち初回と夏休み明け以降の4~5回受験
必要に応じて受験
3年生は希望により全8回
  高校生 :東進模試 》など
共通テスト模試、または基礎学力判定模試を年2、3回、大学別模試を年2回ほど受験
必要に応じて、または希望する塾生が受験
  • 注1)併塾【B】の場合、塾生の負担が大きくならないよう、弱点・苦手箇所に集中的に取組みます。
  • 注2)小中学生の指導教科は、国語、算・数、英語を軸とし、他教科を併せた中から選択となります。
  • 注3)小中学生の塾用教材としては、塾専用問題集とオリジナル問題集を併用します。
  • 注4)高校生は、特に希望がなければ、主たる指導教科は大学入試レベルの数学または英語となります。